日曜日, 7月 17, 2016

中国からのCIFの罠

専門用語が出ますが、面倒なので解説は省略します。 分かる人用。

中国から輸入、特にLCLの船便を使っていると、BAF/YAS/EBFの費用が輸入時に船会社から請求されるのを知っている方も多いと思います。
FOBの時には良いのですが、CIF/CFRの時にも請求されています。
CIF/CFRの時には、本来シッパーが負担するべきなのですが、中国独特の慣習により、輸入者に請求されています。

で、CIF/CFRの場合には、ほとんど乙仲さんへ依頼し配送してもらっていると思います。
場合によっては、乙仲さんが先述の費用の建て替えを含め全て手配をしてくれるので、Arrivalすら確認してない場合があると思います。

ここで怖いのが、BAF/YAS/EBFが適正価格の2〜3倍であったり、中国側で発生した色んな費用がシステム利用料として請求されていたりします。
乙仲さんの建て替えだと金額がまとめられ、詳細が分からないまま支払っている場合が多いです。
念のため言いますと、乙仲さんは悪くないです。
請求が来れば、そういう契約と判断し、口を挟む事はありません。

何でこんな事が起こるのか推測を交え説明すると、中国の船会社が顧客獲得の為、日本までの海上運賃を無料で契約を取っています。
そして、実際に掛かる費用を輸入者側へ上乗せしたり、システム利用料とかの名目で回収しています。
シッパーは知らない場合もありますが、もちろん、噛んでいたりします。

また、最初にLCLと書いているのは、ブレーク費用や保管料など請求項目が多いため、上乗せ請求がやり易いためです。
FCLの場合はあまり聞きません。

このため、LCLでのFOBとCIFの値段が一緒などという現象が出たりします。


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